Excel(エクセル)でカレンダーを作る時などは、日付から曜日を自動で入力(変換)すると便利です。
今回は日付から曜日を自動で入力する3つの方法と、(土)や土曜日やSatなどの10パターンの曜日の自動入力方法を紹介します。
エクセルで日付を入力する方法
日付を使って曜日を自動入力する方法を紹介する前に、どんな日付の入力方法でも曜日に変換できるわけではないので、まずはエクセルのセルに日付を入力する方法を紹介します。
例えば、「2022年6月1日」を表すために「20220601」とセルに入力しても、このセルを曜日に変換するのは大変困難です。
曜日を入力する基本的な方法は下の2つのどちらかと考えましょう。
- セル入力「2022/6/1」⇒セル表示「2022/6/1」
- セル入力「6/1」⇒セル表示「6月1日」
もし、「2022年6月1日」や「令和6年6月1日」など表示する方法を変更したい場合は、「セルの書式設定」を変更することで後で自由に変更出来ます。
セルの書式設定で日付の表示方法を変更する方法は、こちらの記事を参考にしてね。
この後の見出しでは「2022/6/1」を例に紹介しますが、「セルの書式設定」で「令和6年6月1日」などに表示を変更しても曜日の自動入力は問題なく行えますので安心してくださいね。
日付から曜日を自動入力する方法① TEXT関数
それでは曜日を自動入力する1つ目の方法をご紹介します。
1つ目はTEXT関数を利用した曜日の自動入力方法です。
TEXT(テキスト)関数は表示形式コード(書式記号)を使用して、セルの数値の表示方法を曜日などの文字列として変換する関数です。
TEXT関数の構文は以下です。
=TEXT(数値, 表示形式)
引数「数値」は日付の入力されたセルを指定し、引数「表示形式」には、”aaa"”aaaa"など4つの曜日の表示形式(書式記号)を入力します。
👇曜日の表示形式(書式記号)
記号 | 説明 |
ddd | 英語の曜日の頭文字から 3 文字 (Sun~Sat) を表示します。 |
dddd | 英語の曜日 (Sunday~Saturday) を表示します。 |
aaa | 漢字で曜日の頭文字 (日~土) を表示します。 |
aaaa | 漢字で曜日 (日曜日~土曜日) を表示します。 |
それでは実際にTEXT関数を利用して曜日に変換する手順をご紹介します。
手順1.曜日の表示方法を決定する
曜日といっても(水)や水曜日などいろいろな表示方法がありますので、👇の表の「曜日」列に10パターンの曜日を記載していますので、どのパターンを利用したいか決まったら右のTEXT関数を次の手順で使ってください。
日付 | 曜日 | TEXT関数 |
2022/6/1 | 水 | =TEXT(セル番号,"aaa") |
2022/6/1 | (水) | =TEXT(セル番号,"(aaa)") |
2022/6/1 | 水曜日 | =TEXT(セル番号,"aaaa") |
2022/6/1 | Wed | =TEXT(セル番号,"ddd") |
2022/6/1 | (Wed) | =TEXT(セル番号,"(ddd)") |
2022/6/1 | Wednesday | =TEXT(セル番号,"dddd") |
2022/6/1 | 2022/6/1(水) | =TEXT(セル番号,"yyyy/m/d(aaa)") |
2022/6/1 | 6/1(水) | =TEXT(セル番号,"m/d(aaa)") |
2022/6/1 | 2022/6/1(Wed) | =TEXT(セル番号,"yyyy/m/d(ddd)") |
2022/6/1 | 6/1(Wed) | =TEXT(セル番号,"m/d(ddd)") |
手順2.TEXT関数を挿入する
”(火)”のように曜日を表示したい場合は、曜日を表示したいセルに「=TEXT(B3,"(aaa)")」と入力すると、()付で曜日が表示されます。
手順3.下のセルにもTEXT関数を挿入
曜日を入力したセルの右下にカーソルを合わせると「+」が表示されますので、ダブルクリックもしくはドラッグ&ドロップすると下のセルにもTEXT関数が挿入されます。
以上で曜日入力は完了です。
補足説明
TEXT関数は文字列として変換するため、曜日に変換したセルを別の関数に利用する場合はうまくいかない可能性があるかもしれませんが、曜日をさらに数式で変換することはまず無いと思うので気にする必要はありません。
日付から曜日を自動入力する方法➁ セルの書式設定
2つ目に紹介する方法はセルの書式設定を利用した方法です。
関数は利用せずセルの表示形式を変更して曜日に変換する方法です。
手順1.「曜日」列に日付のデータをコピぺする
「日付」列のデータを、いったん「曜日」列に貼り付けします。
手順2.セルの書式設定画面を開く
「曜日」列のデータを選択してから右クリックして、右クリックメニューから「セルの書式設定」を選択します。
手順3.セルの書式設定画面でユーザー定義を開く
「セルの書式設定」画面の「ユーザー定義」をクリックし、「種類」の下の入力欄をクリックします。
手順4.曜日の表示方法を選択する
下のリストの中から、どの曜日の表示方法を使いたいか選択してください。
日付 | 曜日 | ユーザー定義 |
2022/6/1 | 水 | aaa |
2022/6/1 | (水) | (aaa) |
2022/6/1 | 水曜日 | aaaa |
2022/6/1 | Wed | ddd |
2022/6/1 | (Wed) | (ddd) |
2022/6/1 | Wednesday | dddd |
2022/6/1 | 2022/6/1(水) | yyyy/m/d(aaa) |
2022/6/1 | 6/1(水) | m/d(aaa) |
2022/6/1 | 2022/6/1(Wed) | yyyy/m/d(ddd) |
2022/6/1 | 6/1(Wed) | m/d(ddd) |
表に記載している「ユーザー定義」をコピーして、「セルの書式設定」画面の「ユーザー定義」の入力欄に貼り付けします。
(火)のように表示したい場合は、「ユーザー定義」は「(aaa)」なので、下の図のように「種類」の下の入力欄に「(aaa)」を入力します。
手順5.曜日の入力が完了
セルの書式設定が変更されたことで曜日が入力されました。
以上で曜日入力は完了です。
日付から曜日を自動入力する方法③ オートフィル
3つ目に紹介する方法はオートフィルの連続データを使った方法です。
Excel(エクセル)で1,2,3、4・・・や、日、月、火、水・・・などをオートフィルの連続データを使って素早く入力出来ます。
ただし、この方法は日付が連続で並んでいる時にのみ使用出来ます。
手順1.1つのセルだけ曜日を手入力
どのセルでもいいので1つのセルにだけ、日、月、火、水・・・の表示方法で曜日を入力します。
手順2.+を上下にドラッグ&ドロップ
セルの右下にカーソルを合わせて+が表示される位置に調整します。
その+をドラッグ&ドロップして上下に移動すると曜日が簡単に入力することが出来ます。(フラッシュフィルの利用)
手順3.曜日の入力が完了
手順2の作業により、連続データを使用して曜日の入力が完成しました。
この連続データが使用できるのは、エクセルに連続データのユーザー設定リストに初期登録されている為です。
そのため、今回は月、火、水・・・で紹介しましたが、月曜日、火曜日、水曜日・・・、Mon、Tue、Wed、・・・でも利用出来ます。
もし、(月)、(火)、(水)・・・・など下のユーザー設定リスト以外の連続データを使用したい場合は、リストに登録する必要がありますので、こちらの記事を参照してください。
年月から日付と曜日を自動入力する方法
下の2つの表のように、年月を入力することで、日付と曜日を自動入力することが可能です。
縦方向の日付入力
横方向の日付入力
2月は28日までが表示されて、29日、30日は非表示になるようにIF関数を利用します。
以下の記事で作成方法を紹介していますので、興味のある方は参考にしてください。
(おまけ)エクセルで日付を入力するショートカットキー
日付の入力にはショートカットキーが存在します。
とはいっても、”今日”の日付限定ですが、「Ctrl」キー+「;」キーを入力することで、今日の日付を「yyyy/m/d」の表示形式で入力することが出来ます。
「Ctrl」キー+「:」キーで今の時刻「h:mm」を表示することが出来るのでセットで覚えておくと便利です。