【エクセル】(c)が©に、(e)が€に変換される原因と対策を紹介。オートコレクトを修正しよう!

エクセルで(c)が©に、(e)が€に変換される原因と対策

Excel(エクセル)で「(c)」と入力すると、なぜか©」に勝手に変換されたことないでしょうか。

エクセルで「(c)」と入力すると「©」に変換
エクセルで「(c)」と入力すると「©」に変換

©はCopyrightを略したもので「コピーライトマーク」と呼ばれるものですが、このマークを使いたかったわけではないのになぜか変換されるという現象です。

または、「(e)」と入力するとなぜか「€」に勝手に変換されたことは無いでしょうか。

「(e)」と入力すると「€」に変換
(e)」と入力すると「」に変換

これらの自動変換はバグではなくて、文字データを自動修正する「オートコレクト」機能が裏で働いたために起こる現象です。

この記事では、勝手に変換されないように「オートコレクト」をOFFにする方法と、OFFにしないまま(c)」や「」を入力するテクニックをご紹介します。

私は過去何十回「©」に変換されてもバグだと思ってました・・・

自動修正機能「オートコレクト」を削除する手順

アルファベットを連番に(a)(b)(c)・・・と連番で入力したかったのに、「(c)」が「©」に勝手に変換されてしまう理由は、Excelの自動修正機能の「オートコレクト」にこの自動修正が登録されているからです。

「オートコレクト」は、auto(自動)とcorrect(訂正)の英語が語源です。

この「オートコレクト」機能の中から対象リストを削除して自動変換が起きないようにする手順を紹介します。

手順1.「ファイル」タブをクリック

まずエクセルを開き、「ファイル」タブをクリックします。

手順1.「ファイル」タブをクリック
手順1.「ファイル」タブをクリック

手順2.「オプション」をクリック

画面左下の「その他」から「オプション」をクリックします。

手順2.「その他」の「オプション」をクリック
手順2.「その他」の「オプション」をクリック

手順3.「オートコレクトのオプション」をクリック

「Excelのオプション」画面が開きます。

左側の「文章校正」メニューから「オートコレクトのオプション」をクリックします。

手順3.「オートコレクトのオプション」をクリック
手順3.「オートコレクトのオプション」をクリック

手順4.リストから対象の文字を削除

「オートコレクト」タブの「入力中に修正する」メニューの中から、勝手に変換されてしまう対象の文字を見つけてクリックします。

クリックしたら、右下の「削除」をクリックしてください。

手順4.自動で変換される登録リストを削除
手順4.自動で変換される登録リストを削除

手順5.画面を閉じる

「オートコレクト」画面を「OK」をクリックして画面を閉じます。

続いて「Excelのオプション」画面も「OK」をクリックして画面を閉じます。

手順5.「Excelのオプション」画面を閉じる
手順5.「Excelのオプション」画面を閉じる

手順6.自動で変換されないか確認

削除が無事完了しているか確認します。

セルに「(c)」と入力して「Enter」キーで確定しても、文字は変換されません。

手順6.「オートコレクト」が削除されたか確認
手順6.「オートコレクト」が削除されたか確認

「オートコレクト」をOFFにする方法

「オートコレクト」機能には数多くの変換リストが登録されています。

代表的な変換リストには以下のようなものがあります。

  • 「(c)」⇒「©」
  • 「(e)」⇒「€」
  • 「(r)」⇒「®」
  • こんにちわ⇒こんにちは
  • こんばんわ⇒こんばんは

これらのオートコレクトをすべてOFFにすることも可能です。

上の見出しで紹介した「オートコレクト」画面で「入力中に自動修正する」のチェックを外して「OK」で画面を閉じてください。

オートコレクトすべてをOFFにする方法
オートコレクトすべてをOFFにする方法

そうすることですべてのオートコレクトをOFFにすることが出来ます。

オートコレクトはPowerPointやWordにも!

このオートコレクトは、エクセルだけの機能ではありません。

その他のOffice製品であるOutlookやPowerPoint、Wordにも存在している機能です。

同じボタン配置に「ファイル」タブの「オートコレクトのオプション」があります。

必要であればその他のアプリにも同様の作業を行って、自動修正を削除やOFFに変更してください。

Wordのオートコレクト
Wordのオートコレクト

オートコレクトの修正なしで(c)を入力する方法

「Excelのオプション」画面のオートコレクトのリストを削除やOFFにせずに、(c)や(e)や(r)を入力する方法を紹介します。

下で説明する手順に沿って文字を入力してください。

手順1.「(c)」と入力

まず、セルに 「(c)」と入力します。

手順1.「(c)」と入力
手順1.「(c)」と入力

手順2.任意の文字を入力

続いて、 どんな文字でもいいので1文字入力してください。(下の例では「1」を入力)

そうすると「(c)」は「©」に変換されます。(オートコレクト機能を働かせる)

手順2.「©」にいったん変換させる
手順2.「©」にいったん変換させる

手順3.「元に戻すショートカットキーを利用

「Ctrl」キーを押しながら「Z」キーを押すことで、「元に戻す」ショートカットキーを利用します。

そうすると、「©」が「(c)」に戻ります

手順3.元に戻すショートカットキーを利用
手順3.元に戻すショートカットキーを利用

手順4.「backSpace」で不要な1文字を消す

backSpaceキーを押して、手順2で入力した1文字を消します。

この状態で「Enter」キーを押しても、「©」には変換されません。

手順4.「©」には戻らないことを確認
手順4.「©」には戻らないことを確認

オートコレクトを活用するテクニック

「オートコレクト」機能を上手に利用することで、文字入力の時間を短縮することが出来ます。

繰り返し入力する長い単語などを登録しておくと、入力誤りも発生せず時短も出来るので大変便利です。

例えば、「デコレーションケーキ」のような入力しづらい和製英語も、「デコ」から変換出来るようにオートコレクトに追加すると簡単に入力できるようになります。

「オートコレクト」に新規の変換データを登録
「オートコレクト」に新規の変換データを登録

下のように、長い単語ほど「オートコレクト」機能が役に立ちます。

皆さんが普段良く使う単語の中から、オートコレクトに登録すると時短に繋がりそうな単語を探してみてください。

オートコレクトに繰り返し入力する長い単語を登録
オートコレクトに繰り返し入力する長い単語を登録