【家電寿命】エクセルでシミュレーションして積立金を計上。家計簿の管理方法を紹介。

以前、【【初心者向け】エクセル家計簿の作り方_毎年&毎月使える入力フォーマットの作成】の記事で、エクセル家計簿の作り方をご紹介しました。

皆さんは家電の買い替えや修理に関する大きな出費をどのように管理して家計簿に入力していますか?

家電が故障するタイミングは予想するのが難しくて、いつもママさんとこんな会話になって困っていました。

ママ

大変!リビングのエアコン突然壊れちゃった!

嘘!まだ6年くらいにしかたってないやん!
今年の貯金目標届かんかも・・・

ママ

そんなこと言われても・・・
リビングのエアコン一番使ってるから仕方ないんじゃない?

買い替えは仕方ないけど、
家電を買い替える度に、嫌な気分にならん方法ないかな?

ママ

家電の買い替えだけ家計簿を別管理に出来ない?

家電をリストにまとめて、いつ壊れるか
予想して積立しておこう!
その方が気持ち的に楽やわ!

我が家はそんな会話がきっかけで、家電をリスト化して家電寿命を予想して、毎月買い替えのためにお金を積み立てしています

今日ご紹介するのは、そんな我が家の家電の家計簿管理の方法です。

家電は当然いつかは壊れる!
だから少しずつお金を積立しておくと気持ちは楽だよ!

家電の家計簿の管理方法

  • 家電の支出だけは別のエクセルで管理
  • 毎月家電が壊れるのに備えてお金を積立する
  • 家電が壊れる時期を予想出来る
  • 寿命より長く持っている家電に感謝出来る(メンタル面)

家電寿命と積立金の管理(完成イメージ)

まず完成イメージから見ていただきたいと思います。

家電寿命をどのようにまとめているのか積立金を毎月どのように設定しているのかをご紹介します。

家電寿命の予想

エクセルの家電寿命管理表
エクセルで家電寿命を管理

上の図が我が家が管理している家電寿命の管理表です。(作り方は次の見出しでご紹介します)

エクセルの一番左の列から、①家電、➁前回の購入時期、③平均寿命(年)、④故障予想年月、⑤購入金額(万円)、⑥1カ月当たりの消費金額、を表に纏めています。

纏め方はシンプルで『この家電は〇〇年〇〇月に買ったから次の買い替え時期は△△年△△月。だからひと月▲円積み立てておこう』といったものです。

あまり細かく管理しすぎると、逆にストレスになってしまうので、私は『3万円以上の家電』のみをこの管理表に載せるようにしています。

我が家の家電は21アイテム、合計約184万円です。
そりゃあ、数カ月に一回は壊れるよね。

積立金の管理

エクセルで家電の積立金を管理
エクセルで家電の積立金を管理

上の図が我が家が管理している積立金の管理表です。(作り方は次の見出しでご紹介します)

エクセルの一番上のブロックから、①現預金残高、➁家電の積立金残高、③家電の積立金を差し引いた預貯金残高、を表に纏めています。

この表の目的は、『実際の預貯金は○○万円だけど家電のために△△円は積み立てておいて、その分は預貯金から減ったものとみなして管理する』ためのものです。

積立金の管理方法(①⇒➁⇒③⇒④)
積立金の管理方法(①⇒➁⇒③⇒④)

このエクセルの中段のブロックで、上の図のように『積立金を計上して、実際に家電を購入した時は、その積立金から利用する(減らす)』運用をしています。

家電の積立金を減らした金額を預貯金額』として管理することで、大きな出費があっても積立金から取り崩せる。(心の余裕が生まれる)

では、この家電寿命の管理表と積立金の管理表の作成方法を次の見出しでご紹介します。

エクセルの家電寿命管理表の作り方

ここまでやる必要あるのかと声が聞こえてきそうですが、我が家では『8年前に買ったからそろそろテレビ壊れそう』という会話が出来るようになっただけでも、作成した価値は十分感じています。

同じように利用してみようと思ってくれる人もいるかもしれませんので、エクセルの作成手順をご紹介します。

手順1.家電リストを書き出す

家にある家電を書き出します。すべてのものを書き出そうとせず、一定額以上(例:3万円以上)のものだけをリスト化しましょう。

エクセルで家電寿命を管理(手順①リスト化)
エクセルで家電寿命を管理(手順①リスト化)

手順2.「前回購入年月」列を挿入

手順1の右の列に「前回購入年月」列を作成します。

年月を「〇〇年〇〇月」で入力出来るようにするために、列番号をクリックして列全体を範囲選択し右クリックします。

次に右クリックメニューから「セルの書式設定」をクリックします。

エクセルで家電寿命を管理(手順➁「前回購入年月」列を挿入)

「セルの書式設定」画面の「表示形式」タブから、分類「日付」の「2012年3月」を選択して「OK」をクリックします。

エクセルで家電寿命を管理(手順➁セルの書式設定)

手順3.「前回購入年月」を入力

「前回購入年月」列に前回購入年月を入力します。入力はスラッシュを使って「2021/12」と入力すると、「2021年12月」に表示が変換されます。

全ての家電の前回購入年月を入力するのは大変なので、思い出せる範囲で入力しましょう。

エクセルで家電寿命を管理(手順③前回購入年月)

手順4.「平均寿命(年)」を入力

「平均寿命(年)」列を挿入して平均寿命を入力します。

エクセルで家電寿命を管理(手順④平均寿命)

今まで家電で利用してきた経験と感覚で平均寿命をざっくり入力するのも問題ありませんし、以下のようなHP等で調べてみるのもOKかと思います。

我が家は下の平均寿命で管理しています。寿命を長く設定しているように感じるかもしれませんが、過去の買い替えの経験からこんな年数になるイメージです。

家電寿命

番号家電平均寿命(年数)番号家電平均寿命(年数)
1エアコン108タブレット6
2電子レンジ89ノートパソコン7
3冷蔵庫1010扇風機7
4洗濯機711デジカメ7
5トイレ1012電灯8
6テレビ813掃除機7
7任天堂スイッチ5   

手順5.「故障予想年月」列に数式を挿入

「故障予想年月」列を挿入して、セル書式設定を手順2で作業したように、C列と同じく「日付」用に表示形式に変更します。

次に、「故障予想年月」列に=C4+D4*365の数式を挿入しすべてのセルに数式をコピペすることで、故障予想年月が表示されます。

エクセルで家電寿命を管理(手順⑤故障予想年月)
エクセルで家電寿命を管理(手順⑤故障予想年月)
ママ

もういつ壊れてもおかしくない家電が
いっぱいあるんだね。

手順6.「購入金額」列に金額を入力

「購入金額(万円)」列を挿入して、過去の購入金額を思い出しながら1万円単位で数値を入力していきます。

エクセルで家電寿命を管理(手順⑥購入金額)
エクセルで家電寿命を管理(手順⑥購入金額)

手順7.「1カ月当たりの消費金額」列に数式を挿入

「1カ月当たりの消費金額(円)」列を挿入して、『=F4/D4/12*10000』の数式を挿入し、すべてのセルに数式をコピペします。

エクセルで家電寿命を管理(手順⑦消費金額)

このセルの金額は『1カ月でこの金額分壊れている』、もしくは『1カ月にかかる家電のレンタル料』と考えてもらうと分かりやすいかもしれません。

この列の合計金額が、『将来家電を買い替えるために毎月必要な積立金』となります。(上の表では2万円)

手順8.家電寿命管理表の完成

必要に応じて備考欄を設けたり、壊れそうな家電に色を塗るなど調整すれば、エクセルの家電寿命管理表の完成です。

エクセルで家電寿命を管理(手順⑧完成)
エクセルで家電寿命を管理(手順⑧完成)

エクセルの積立金管理表の作り方

続いて積立金の管理表の作り方を紹介します。

毎月の貯金額をエクセルで管理している方は、そのエクセルを利用して作成することをお薦めします。

手順1.毎月の現預金を表にまとめる

下の図のように、銀行に預けていない現金や銀行に預けている預金の月末残高を表に纏めます。

証券会社などの投資に回している金額もあるのであれば、その分も表に纏めましょう。

エクセルで家電の積立金を管理(手順①現預金をまとめる)
エクセルで家電の積立金を管理(手順①現預金をまとめる)

手順2.毎月の現預金を表にまとめる

下の図のように、家電積立金の表を手順1で作成した表の下に作成します。

作成する項目は①「積立」、➁「積立取崩(購入)」、③「積立残高合計」の3行です。

「積立残高合計」行のD13セルには、「=C13+D11-D12」の数式を挿入し、右のセルにも数式をコピペしましょう。

  • 「積立」⇒家電の買い替えのための積立金を毎月一定額入力します。
  • 「積立取崩(購入)」⇒家電を購入した時に金額を入力します。
  • 「積立残高合計」⇒家電積立金の残高が確認出来ます。金額が多いと、家電が壊れそうな時期が近付いていると考えましょう。逆に金額が少ないと、毎月の引当金が少ない可能性があります。
エクセルで家電の積立金を管理(手順➁積立金の表を作成)
エクセルで家電の積立金を管理(手順➁積立金の表を作成)

手順3.積立金調整後の現貯金残高を表にまとめる

手順2で作成した表の下に、積立金分を減額(調整)した現預金残高を表に纏めます。

下の図の2022年3月には、実際の預貯金は119万円ですが、家電が壊れる可能性があるので、20万円を積立しているため、無いものと見なして99万円で現預金の残高を管理します。

以上でエクセルの積立金の管理表の作成は完了です。同じように作成された方はお疲れさまでした。