ビッグモーター浜松南店「違反1万3千点」の衝撃。行政処分34店舗と違反した行為とは

ビッグモーター(BIGMOTOR)は、保険金不正請求などの数々の不祥事により、経営危機に陥っています。

そんな中、国土交通省は2023年10月24日、ビッグモーターの34事業所に対し行政処分を行いました。

34店舗のうち、12店舗で「民間車検場の指定取り消し」と最も重い処分が下されました。

また、国土交通省の調査によると、違反行為の点数が360点以上で「指定取り消し」となるところ、ビッグモーター浜松南店は1万3000点以上と衝撃の違反点数だったことが明らかになりました。

今回の記事では、以下の内容をお届けします。

紹介する内容

・行政処分されたビッグモーターの店舗リスト

・違反が見つかった不正行為

・違反点数1万3,584点をたたきだしたビッグモーター浜松南店の紹介

・指定自動車整備事業の指定取り消しとは

・調査されていない残りの101店舗が処分される可能性

ビッグモーター34店舗を国交省は行政処分を決定

7月28日のビッグモーター店舗の立ち入り検査の様子
7月28日のビッグモーター店舗の立ち入り検査の様子

全国の地方運輸局が7月28日にビッグモーター34店舗に立入検査した結果を受けて、国交省は行政処分等を決定し公表しました。

この34店舗はビッグモーターの外部調査委員会が23年6月に公表し不正が発覚した対象店舗です。

立ち入り検査した運輸局

北海道運輸局 関東運輸局 北陸信越運輸局 中部運輸局 近畿運輸局 中国運輸局 四国運輸局 九州運輸局

引用元:国土交通省>ビッグモーターの34事業場に対する行政処分
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000314.html

ビッグモーターの行政処分が下された対象店舗リスト

地方運輸局が23年7月28日に立入検査したビッグモーターの34事業場に対して、行政処分の内容が決定しました。

下表が立ち入り検査した店舗リストとその処分の内容です。(赤線は指定取り消し処分)

No運輸支局事業場認証指定
1札幌札幌清田店事業停止 20日※指定は受けていない
2茨城ひたちなか店事業停止 15日指定取消
3茨城石岡店事業停止 15日文書警告
4茨城つくば店事業停止 40日車検業務の停止70日
5栃木栃木店事業停止 15日文書警告
6群馬前橋店事業停止 10日指定取消
7埼玉浦和美園店事業停止 75日指定取消
8埼玉熊谷店事業停止 90日指定取消
9千葉酒々井店事業停止 55日指定取消
10東京多摩店事業停止 60日文書警告
11山梨甲府店事業停止 40日指定取消
12新潟新潟南店事業停止 15日指定取消
13石川野々市店事業停止 10日車検業務の停止20日
14福井福井店事業停止 20日指定取消
15静岡浜松南店事業停止 60日指定取消
16愛知名古屋茶屋店事業停止 35日指定取消
17滋賀彦根店事業停止 15日車検業務の停止 150日
18京都京都伏見店事業停止 25日※指定は受けていない
19奈良天理店事業停止 35日車検業務の停止 110日
20岡山倉敷水島店事業停止 25日文書警告
21山口下関営業所事業停止 15日文書警告
22山口宇部営業所事業停止 15日文書警告
23山口周南営業所事業停止 15日文書警告
24香川高松店事業停止 15日車検業務の停止 40日
25愛媛平井店事業停止 15日文書警告
26福岡春日営業所事業停止 25日指定取消
27福岡八幡営業所事業停止 30日車検業務の停止 40日
28福岡西福岡店事業停止 25日車検業務の停止 70日
29福岡小倉西港店事業停止 20日車検業務の停止 180日
30福岡筑後店事業停止 30日車検業務の停止 20日
31福岡古賀店事業停止 20日指定取消
32長崎多良見店事業停止 20日車検業務の停止 40日
33熊本宇土店事業停止 20日文書警告
34鹿児島鹿児島店事業停止 20日車検業務の停止 30日

全店舗に10~90日間の事業停止処分が下されましたが、34店舗のうち12店舗は民間車検場の指定取り消しと最も重い処分が決定しています。

車検場の指定取り消し店舗

ひたちなか店、前橋店、浦和美園店、熊谷店、酒々井店、甲府店、新潟南店、福井店、浜松南店、名古屋茶屋店、春日営業所、古賀店

今度、車検業務を行うことが出来なくなったってことやね。

また、小倉西港店は指定取り消しは免れているものの、最長の180日間の車検業務の停止処分が下されています。

6か月間の休業でビッグモーターの体質が変わるとは思わんけどね。

立ち入り検査で見つかった違反行為

立ち入り検査で見つかった違反行為は以下の4点です。

違反が見つかった行為

1.不当な点検や整備を行って費用を過大に請求した

2.速度計の検査など車検で必要て手続きを一部怠った

3.立ち入り検査時に従業員が漕ぎの陳述をした

4.整備や点検記録簿に虚偽の記載があった

また、故意に検査の一部を実施せずに車検の適合証を交付するなどしていた自動車検査員2人の解任が命じられました。

国交省の関係者は、「不正の広がりからして個別の事業所の問題ではない。組織としての法令順守体制が欠けており、このままでは今後も同様の事態が起こりうる」と批判しています。

どの店舗でも不正が確実に起きるっていうのがすごいよね。

ビッグモーター浜松南店は、違反点数1万3,584点

立入検査した店舗の中で、ビッグモーター浜松南店では違反点数が1万3,584点と最大だったことが判明しました。

民間車検場は、違反点数の合計が360点以上になると道路運送車両法に基づいて「指定取消」処分を受けますが、その基準値の37倍で、まさしく異次元な違反件数だったことが伺えます。

この採点方法は、「社会的な影響が大きい場合、違反点数は2倍」という特例があり、今回それが適用されたことが影響しているとはいえ、半分でも6,792点です。

浜松南店の口コミや評判をネットで調査しましたが、中古車買取の口コミが

ビッグモーター浜松南店の外観

指定取り消し店舗はさらに拡大する可能性あり

今回行政処分が下された34店舗は、ビッグモーターの外部調査委員会が不正を指摘したために立ち入り検査が行われました。

そのため、ビッグモーターの残りの整備工場101か所については不正の調査がいまだ行われていません。

今回抜き打ち検査した34店舗すべてで不正が見つかったことを受けて、国交省は今後残りの101工場も不正の調査を行う方針を打ち出しています。

まとめ

ビッグモーター34店舗に対して行政処分が下された件を紹介しました。

今後、ビッグモーターは事業停止処分によってさらに客足が減少し、資金繰りが悪化することで倒産する可能性も考えれます。

オリックスにM&Aを含めた経営支援を打診していますが、世間からは完全に見放されている会社に手を出す可能性は低いでしょう。

ビッグモーターが経営を立て直すためには、創業家の前社長兼重宏行氏と前副社長兼重宏一氏が株を手放し、謝罪会見を行いあたらめて自分たちの罪を認めることが大切ではないでしょうか。