中古車販売大手ビッグモーター(BIGMOTOR、BM)の経営計画書の内容がやばすぎると話題になっています。
ビッグモーターの経営計画書は社訓のようなものです。
恋愛の回数を制限したり、上司には生殺与奪権を与えるなど、社員を物のように扱うひどい内容の数々に世間が驚いています。
この経営計画書は、株式会社武蔵野の小山昇社長が作成したものであることが分かりました。
さらに、この小山昇氏は、2022年に発生した北海道知床遊覧船事故を起こした有限会社知床遊覧船のコンサルティングも行っていたことが判明しました。
今回の記事では、ビッグモーターの社訓である経営企画書の内容と、小山昇氏がどのような人物なのかを詳しく紹介します。
ビッグモーターの経営計画書がヤフオクなどで出品し流出
ビッグモーターの経営計画書が、ヤフオクやメルカリなどのオークションで数多く出品されています。
おそらく、退職した社員による出品だと思われます。
このビッグモーターの経営計画書が2万円近い価格で売買されています。
おそらくマスコミなど関心がある人が買っているのでしょう。
辞めた社員にとっては、ゴミだろうからそりゃあ売りたいよね。私も読んでみたい

ビッグモーターの経営計画書(社訓)の内容
それでは、小山昇氏がコンサルして作成した、ビッグモーターの経営計画書の社訓を見ていきましょう。
ビッグモーターの最高の商品は”社員”
ビッグモーターの経営計画書には、前社長の兼重宏行氏のサイン付きで「ビッグモーターの最高の商品は、社員です」と記載があります。
ビッグモーター社員は強制的に自社の車を購入し保険に加入しなければいけません。
そのため、本当に「商品」としか見ていなかったようです。
まず商品と言われて嬉しい社員はいないと思うのだが。せめて宝って言ってくれ

「幸せだなあ!」と毎日口に出す
経営計画書には毎日口に出して言う言葉として、以下の言葉が記載されています。
「幸せだなあ!」と毎日口に出す
俺(私)はツいている!
やってやれないことはない。
やらずにできるわけがない。
宗教的で気持ち悪いよね。精神論で解決しようとしてる・・

会社行事の不参加者は人事評価を下げる
経営計画書では、「社内旅行などの会社行事の不参加者は、人事評価を下げる」、という記載があります。
社内旅行や親睦会などの会社行事の不参加者は、人事評価を下げる。その場合の旅行積立金は、預り金として退職時に返金する。
会社行事を強制し、なおかつ不参加者の人事評価を下げる会社には嫌悪感しかありません。
さらに気になるのは、退職時まで旅行積立金を返金しないという異常性。
この一文から、ビッグモーターは経理処理も不正まがいなことをしている疑いが強いと確信しました。
私は経理マンなので、こんな処理が許されるはずが無いことを判断できますが、皆騙されているんでしょうね。

幹部には部下の生殺与奪権を与える
経営計画書には、「経営方針の執行責任を持つ幹部には、目標達成に必要な部下の生殺与奪権を与える」とあります。
生殺与奪権とは、「生かしたり殺したり、与えたり奪い取ったりすること。どうしようと思うままであること」です。
つまり、目標達成のためであれば、部下を生かすも殺すも好きにしていい、ということです。
この一文は、経営計画書でも特に異常性があり、ビッグモーターの風土の悪さの根底にある社訓です。
こんな社訓があるから、自分が偉いと勘違いした兼重宏一氏みたいな悪が出てくるんだよ。

経営には激しい闘争心が必要
経営計画書には、「燃える闘魂。経営には、いかなる格闘技にも勝る激しい闘争心が必要」との記載があります。
まるで、アントニオ猪木の信者のような社訓です。
全員が経営に携わってるわけじゃないし、個性は十人十色。これも古い時代の考えだよね。

会社と社長の思想を受け入れないものは辞めること
経営計画書には、「能力の考え方」として以下の記載がされています。
記載事項
A.会社と社長の思想を理解でき、受け入れる、そして、仕事の能力もある。会社の為に是非とも協力してください。
B.会社と社長の思想を理解でき、受け入れる、しかし、仕事の能力はない。能力のないことは気にするな、よい上司をつけます。
C.会社と社長の思想は受け入れないが仕事の能力はある。今、すぐやめて下さい。
D.会社と社長の思想は受け入れないし、仕事の能力もない。早く辞めて下さい。
社員をA~Dで4分類し、会社と社長の思想を受け入れないものは辞めるように通告しています。
社長が暴走しても従えってこと?だからこんな会社になるんだよ。

環境整備70点以下で更迭
ビッグモーターの経営計画書には、「環境整備に関する方針」に関する記述があります。
「環境整備点検表に基づき、点数をつけて部門ごとのボーナス評価に直結させる。環境整備70点以下の職場環境が整備できない役職者はカド番、2カ月連続で更迭する。【リーダー失格】」
このように厳しすぎる環境整備が、一連の街路樹の除草剤問題の不祥事を発生させた原因になった可能性が高いです。
落ち葉が落ちてるだけでも減点されるくらいだからよっぽどだね。

オイル交換はお客様の呼び水
経営計画書には、「オイル交換はお客様の呼び水」との記載があります。
「呼び水」とは、ポンプの水が出ない時、上から別の水を入れて、水がくみ出せるようにすること。その水。比喩的に、ある事を引き出すきっかけを作るのに使うものの
報道によると、オイル交換のために来客した客の情報を聞き出し、強引に車検に誘うなどの手法が横行していたようです。
魚釣るためにまき餌する感覚かな・・

保険をとるために車を売る
経営計画書には、「保険をとるために車を売る」との記載があります。
先日、損保ジャパンの白川社長がビッグモーターとの関係について責任をとり辞任を表明しましたが、この計画書からもビッグモーターにとって保険がどれだけ重要だったかが分かります。
保険とるために審査書類の偽造までするくらいだからね。

社内恋愛は2度目まで
驚くべきことに、経営計画書には、「社内恋愛及び不倫」に関する記載があります。
恋愛に関する記述
社内不倫を見つけたら、公表、異動、減給、降格する。2度目は転職を勧告する。社内恋愛は、二度目まで!三度目は転職を勧告する。
社内恋愛がどんなに自然な形での出会いでも2度目までに制限されています。
また、不倫した場合は、公表までされるそうです。
恋愛を制限するなんて本当に異常な会社だと思う。不倫に関しては、偉いさん達の方がよっぽど危なそうだけど。

経営計画書を作成した(株)武蔵野の小山昇社長とは?
上で説明したとおり、ビッグモーターの経営計画書は、時代錯誤で宗教的な要素が多いです。
この経営計画書を作成したのが、(株)武蔵野の社長の小山昇という人物です。
この人物について、詳しくみていきましょう。
経歴・プロフィール
ホームページに記載されいる経歴・プロフィールは以下のとおりです。
・1948年山梨県生まれ
・東京経済大学を卒業
・日本サービスマーチャンダイザー株式会社(現在の株式会社武蔵野)に入社。
・一時期、独立して株式会社ベリーを経営していたが、1987年に株式会社武蔵野に復帰。
・ 1989年に武蔵野の社長に就任(現在に至る)
・大卒は2人だけ、それなりの人材しか集まらなかった落ちこぼれ集団を毎年増収の優良企業に育てる。
・2001年から同社の経営の仕組みを紹介する「経営サポート事業」を展開。
・750社以上の会員企業を指導しているほか、「実践経営塾」「実践幹部塾」「経営計画書セミナー」など、全国各地で年間240回の講演・セミナーを開いている。
・1999年度「電子メッセージング協議会会長賞」を受賞。
・2001年度「経済産業大臣賞」を受賞。
・2004年度、経済産業省が推進する「IT経営百選最優秀賞」を受賞。
・2000年、2010年には「日本経営品質賞」を日本で初めて2回受賞。
引用元:武蔵野HP
2010年に「日本経営品質賞」という賞を受賞していますが、それ以降は特に目立った功績はありません。
また、「経営計画書セミナー」についての記述もあるので、小山昇氏のこのようなコンサルをビッグモーターは利用したということでしょう。
私が色眼鏡で見ているせいか、プロフィールから胡散臭く感じる・・

さらに、ビッグモーターと同じデザインの経営計画書や、「環境整備」というワードがホームページに載せれれています。
ビッグモーターの前社長:兼重宏行氏は、この武蔵野という会社のコンサルに感銘を受けて、会社の方針を決めていったのでしょう。
ビッグモーターの親玉みたいに見えてしまう・・

知床遊覧船もコンサル
驚くべきことに、小山昇氏は、2022年、北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1」(カズワン)が沈没した事故を運営していた有限会社知床遊覧船のコンサルティング指導を行っていました。
さらに、今回のビッグモーターの不祥事の数々が発覚。
いったいどのようなコンサルを行っていたのか、疑問しかありません。
遊覧船に関しては、コンサルの事実を隠すために、小山氏はWeb記事を削除したらしいよ。

SNSでの口コミは悪評が目立つ
SNSでは、小山昇氏への厳しい意見が目立ちます。
コンサルしたビッグモーターも有限会社知床遊覧船も、共通して利益至上主義です。
コンサルした会社がこのような結果を招いては、世間の目が厳しくなるのは当然です。
ネクステージをビッグモーター人材が汚染したということか。でもまあ元を辿れば小山昇氏のコンサルだったりせんかいな。それを汚染というかは知らんが。 思えば知床遊覧船もビッグモーターも信じられん倫理で経営されてたわけで、偶然を信じるには経緯結果が非常識なんだよな。
引用元:X(旧Twitter)
この現状を見て、小山昇氏は辞めようとは思わないのかな・・・。武蔵野も倒産しなければいいけど。

まとめ
保険金不正請求で経営危機にたたされているビッグモーターの経営計画書を紹介しました。
また、この経営計画書を作成した人物が知床遊覧船事故を起こした会社のコンサルをしていたとは私も驚きでした。
正しいコンサル会社は存在すると思いますが、このように宗教染みたコンサルは洗脳されるだけなので関わらない方がいいですね。
皆さんの会社はこのコンサル会社に関わってないことを祈ります。