【ネクステージ】やはり不正が横行!背景にはビッグモーターの元役員と損保ジャパン

2023年、中古車販売大手のビッグモーター(BIGMOTOR、BM)は、「保険金不正請求」などの数々の不祥事が発覚し、世間を大きく賑わせています。

そんな中、ついに業界2位のネクステージも、社員の告発により、同様の不正が横行している疑いがあることが発覚しました。

ネクステージの元社員や現役社員の証言で発覚した不正とは、いったいどんな内容なのでしょうか。

また、ネクステージの社長は元ビッグモーターの役員です。

さらに調べてみると、ネクステージはビッグモーターと同様、損保ジャパンと繋がりが強いことも分かりました。

この記事では、ネクステージ社員の証言と、損保ジャパンとの関係をご紹介します。

この業界は信用できないから、修理はディーラーに持って行こう。

ネクステージで不正が横行していると元社員が告発

ネクステージの店舗
ネクステージの店舗

ネクステージ(英:NEXTAGE)は、名古屋市に本社をおく中古車販売会社で、東証プライムに上場しています。

車の販売や買取だけでなく、車両保険や塗装など、さまざまな付帯サービスも販売しています。

売上高は2022年に4100億円に達していて、業界2位の会社です。

「週刊文春」の取材によると、複数のネクステージ現役社員、元社員が、ビッグモーターと同様の不正が横行していると告発しました。

ビッグモーターの保険金不正受給問題を受けて、8月にネクステージは率先して社内調査を実施し、「不正な案件は確認されなかった」と公表していました。

しかし、元社員によると、「不正がないなんてありえませんよ。なんならビッグモーターよりエグいことをしていましたから」との告発。

また、10年以上勤める別の社員は「当たり前ですよ」と発言。

一体どんな不正を行っていたと告発したのでしょうか。

不正事例:“パンク不正”

ネクステージの“パンク不正”とは?写真はイメージ
ネクステージの“パンク不正”とは? ※写真はイメージ

現役の営業社員によると、特に行われているのは、パンクしていないタイヤをわざとパンクさせる”パンク不正”です。

ネクステージの現役社員
「保証サービスのひとつであるタイヤの無料交換はパンクしていることが条件。ですが中古車を買うとき、保証への加入を渋る客がいたら、保証を売るために『タイヤが古くなったら、パンクさせればいいんですよ』と客に“悪知恵”を吹き込む営業マンは非常に多かった。小さなことかもしれませんが、これは詐欺行為です」  タイヤを無料で交換する時でも整備の工賃代は別途かかり、それも売り上げとして計上できる。そのため、わざとタイヤをパンクさせたり、パンクしたように見せかける不正も横行していたという。 「太めのネジの頭だけを残してタイヤの上に載せれば、釘が刺さっているように見える。客には『パンクしていました』と写真を見せて報告し、新品のタイヤに交換する。これで工賃分数字が稼げる。無傷の古いタイヤは自分の懐に入れて、オークションで横流しするんです」

引用元:文春オンライン

この告発のとおり、タイヤをわざとパンクさせたり、パンクに見せかけているようです。

保証サービスに加入させるために、「タイヤをわざとパンクさせればいい」という悪知恵を客に吹き込んだり、その逆に、客にだまってタイヤをパンクさせるなど、利益を最優先で客を騙しているということです。

ちなみに、ネクステージの企業スローガンは「愛せるクルマを、愛せる価格で。」です。

この報道後に見ると、嘘くさく聞こえてしまいますよね。

ネクステージの企業スローガン
ネクステージの企業スローガン

びっくりするくらいBMと同じ・・車預けるのは危険だね・・

「元ビッグモーター役員の浜脇浩次氏が社長になってから」と発言

ネクステージ現役社員によると、このような会社になっていったのは、今の社長の浜脇浩次氏が入ってきてから、とのこと。

なんとこの社長、元ビッグモーターの常務取締役を務めていた方で、ヘッドハンティングでネクステージに迎え入れられたようです。

ネクステージの現役社員
「今の社長の浜脇浩次さんはBMで常務取締役まで務めた後にウチにヘッドハンティングされた。浜脇さんが入ってきた2016年頃からルールや方針が『ビッグモーター化』していった。そして、数字が全てだというおかしな社風になっていったんです」

引用元:文春オンライン

ビッグモーターも、元社長の息子である元副社長:兼重宏一氏が経営に携わるようになってから、社風が変わっていきました。

この点においても、ビッグモーターと共通しています。

また、ネクステージがビッグモーターの役員をヘッドハンティングしたということは、「ビッグモーターのやり方を社内に取り入れたい」と言っているようなもの。

そう考えると、今回の不正の発覚は、起きるべくして起きている不祥事なのでしょう。

そもそも2社とも極端に成長しすぎで、怪しく思えるよね。

告発報道を受けて、ネクステージの反応

8月にネクステージは社内調査を実施し、「不正な案件は確認されなかった」と公表していました。

しかし、今回の週刊文春からの取材を受けたことをきっかけに、計11件の不適切な事案が見つかったと9月1日にホームページで公表しました。

ネクステージの不適切な事案

1.乗らない車を使うなどの保険契約のねつ造・・・・8人

2.保険の加入を条件に車の値引きを提案・・・1件

3.タイヤ保証をめぐる不適切な行為・・2件

ホームページのIR情報から、「報道機関様からのご質問状につきまして」というタイトルで公表されています。

不正に関するネクステージのIR情報
不正に関するネクステージのIR情報

リンク先:ネクステージIR情報
https://ir.nextage.jp/

今回、マスコミの取材のおかげで不正が表化されましたが、報道され無ければ、「ネクステージは潔白です」とずっと言い張っていたでしょう。

また、今回の調査結果では11件の不正と報告していますが、そんな少ないはずはありません。

社員が告発したとおり、ビッグモーターと同等レベルで不正を行っているのであれば、1桁か2桁は件数が異なるはずです。

ネクステージの社長「浜脇浩次」は元ビッグモーターの役員

ネクステージの社長:浜脇浩次氏の顔写真の画像
ネクステージの社長:浜脇浩次氏
  • 氏名:浜脇浩次(はまわき こうじ)
  • 生年月日:1969年9月18日
  • 年齢:54歳(2023年時点)
  • 出身地:山口県下関市
  • 職業:(株)ネクステージ 代表取締役社長執行役員

ネクステージの現社長の浜脇浩次氏は、元ビッグモーターの役員です。

2016年に副社長としてネクステージに迎え入れられて、2022年には社長に就任しています。

この人物のプロフィールと経歴を紹介します。

浜脇浩次氏の経歴・プロフィール

学歴は不明ですが、23歳でビッグモーターに入社していることから、最終学歴は大学卒業である可能性が高いです。

経歴は、以下のとおりで、出世街道まっしぐらですね。

34歳という若さで、ビッグモーターの役員にまで駆け上がっています。

  • 1993年(23歳):(株)ビッグモーターに入社
  • 2004年(34歳):(株)ビッグモーター 常務取締役に就任
  • 2004年(35歳):(株)ビッグ周南 代表取締役社長に就任
  • 2005年(35歳):(株)ハナテン 取締役に就任
  • 2008年(38歳):(株)ビッグモーター 専務取締役営業本部長に就任
  • 2016年(46歳):(株)ネクステージ 取締役副社長に就任
  • 2017年(47歳):(株)NEW取締役社長に就任
  • 2018年(48歳):ウェインズインポート(株)(現:株式会社Ai)取締役に就任(現任)
  • 2022年(52歳):(株)ネクステージ 代表取締役社長執行役員に就任
  • 2022年(52歳):(株)ASAP 代表取締役会長に就任(現任)
  • 2022年(52歳):(株)ユニバースレンタカー 代表取締役会長に就任(現任)

一般的な大きめの企業であれば、30代で役員を務めるのは考えづらいですが、中古車業界は、若くてもやる気重視でポストに付けるのでしょうか。

もちろん能力は高いのでしょうが、製造業に勤めている私からすると、この人事も何か特別な力が働いているように感じてしまいます。

ビッグモーターの兼重宏一氏を避けるように転職

浜脇浩次氏は、ビッグモーターを退社し、引き抜かれる形で2016年2月にネクステージ副社長に就任しました。

一方、その2か月ほど前の2015年12月には、ビッグモーターでは、数々の不祥事の元凶とも伝えられている兼重宏一氏がビッグモーターの副社長に就任しています。

BMの元副社長:兼重宏一氏の顔写真の画像
BMの元副社長:兼重宏一氏
  • 2010年:株式会社ビッグアセット(※) 取締役 ※兼重宏行氏の資産管理会社
  • 2011年4月~2012年6月:日本興和損保(現:損保ジャパン)に出向
  • 2012年7月:株式会社ビッグモーター入社
  • 2015年12月株式会社ビッグモーター取締役就任(副社長)
  • 2023年7月:株式会社ビッグモーター退社 

私の勝手な憶測ですが、ビッグモーター社長の息子が役員に就任し、自分自身のキャリアに不安・不満を感じて転職したのではないでしょうか。

役員に就任した時の兼重宏一氏がおおよそ28歳だったのに対して、当時の浜脇浩次氏は46歳でした。

歳の差20歳で同じ役員のポジション、不満に感じないはずはありません。

ネクステージと損保ジャパンとの関係性

不正疑惑が報じられているネクステージですが、同じように不正を行っていたビッグモーターと共通点が存在します。

それは、損保ジャパンとの関係が根深いということです。

連日マスコミに報道されているとおり、ビッグモーターと損保ジャパンは、互いに社員を出向し合うなど積極的に交流し癒着がありました。

この交流がネクステージと損保ジャパンの間でも見られます。

社外取締役に損保ジャパンの「福島純子」氏

ネクステージの社外取締役を務めている「福島純子」氏は、損保ジャパンの出身です。

IR情報を確認すると、福島氏の経歴は、以下となっています。

1992年4月安田火災海上保険株式会社入社
2015年9月損害保険ジャパン日本興亜株式会社(現損害保険ジャパン株式会社)新潟自動車営業部長就任
2018年4月同社人事部特命部長就任
2019年4月同社東京業務部長就任
2021年4月SOMPOビジネスソリューションズ株式会社(出向)取締役
常務執行役員人財開発本部長就任(現任)
2022年2月ネクステージ取締役就任(現任)

定期株主総会の資料では、以下のように顔写真も確認することが出来ました。

「福島純子」氏の顔写真画像
ネクステージの定期株主総会資料(一部抜粋)

社外取締役候補者とした理由及び期待される役割には、「店舗営業における管理体制及び人材開発、内部統制やコンプライアンス体制の強化」との記載があります。

しかし、このように不正が発生してしまったということは、十分な役割が果たせなかったということでしょうか。

福島氏の評判は不明ですが、損保ジャパンから社外取締役として就任するということは、2社が繋がっているのは間違いないでしょう。

社外取締役にSOMPOホールディングス「遠藤功」氏

さらに、ネクステージの社外取締役の遠藤功は、損保ジャパンの親会社SOMPOホールディングスの社外取も務めています。

IR情報を確認すると、遠藤氏の経歴は、以下となっています。

1979年4月三菱電機株式会社入社
1988年10月ボストン・コンサルティング・グループ(現ボストン・コンサルティング・グループ合同会社)入社
1992年10月アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)入社
1996年10月同社パートナー就任
1997年9月日本ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン株式会社(現PwCコンサルティング合同会社)パートナー兼取締役就任
2000年5月株式会社ローランド・ベルガー代表取締役社長就任
2006年4月同社会長就任
2006年4月早稲田大学大学院商学研究科教授就任
2007年8月株式会社シナ・コーポレーション代表取締役就任(現任)
2011年5月株式会社良品計画社外取締役就任
2013年3月ヤマハ発動機株式会社社外監査役就任
2014年6月NKSJホールディングス株式会社(現SOMPOホールディングス株式会社)社外取締役就任(現任)
2014年6月日新製鋼株式会社(現日本製鉄株式会社)社外取締役就任
2020年11月ネクステージ顧問就任
2021年2月ネクステージ取締役就任(現任)

経歴を見ると、確かにネクステージとSOMPOホールディングスの社外取締役に就任しています。

このことからも、2社が繋がっているのは間違いありません。

また、役員だけでなく、損保ジャパンからネクステージへの出向者の状況を見ても、保険部門などに6人出向している状況です。

損保ジャパンからBMへの出向者もたくさんいたけど、状況はまったく同じだね。

今後、ネクステージはどうなるか予想

ネクステージもビッグモーター同様に、客離れが加速していくと予想します。

今回の不祥事の報道を受けて、ネクステージの株価は、9/6ストップ安となりました。

さらに別の報道では、ネクステージで保険事業を統括していた担当役員が2023年9月初旬に亡くなっていたことが分かりました。

死因は不明としていますが、「保険不正の疑惑を恐れた」と勘ぐってしまいたくなる内容です。

今後、ビッグモーターと同様の不正が明らかになってくれば、「閉店」「上場廃止」「倒産」「つぶれる」というワードも飛び交う可能性も0ではありません。

まとめ

今回は、ネクステージの元社員と現役社員が告発した不正について紹介しました。

中古車業界で信じることが出来る会社は存在するのか、と思うほどビッグモーターと同じような会社だということがわかりました。

若者言葉で伝えると、とにかく「やばい会社」ということでしょうか。

皆さん、もし利用するとしても、くれぐれも気を付けて下さいね。