福島第一原子力発電所の「処理水」は、東京電力により2023年8月24日13時から海洋へ放出が開始されました。
この処理水には、放射線物質「トリチウム」が含まれているため、海洋への放出について、国内や海外メディアで様々な意見が飛び交っています。
特に中国では、処理水と無関係な日本製品の不買運動が拡大しています。
しかし、こんな厳しい状況の中、全国各地から福島を応援する動きが出ています。
国内では処理水が危険だと騒ぐ政治家などもいて、私自身、本当に憤りを感じています。
今回は、福島を応援する目的で記事を書きます。
処理水の放出に賛成している人は、ぜひ見て欲しいです。

福島県のふるさと納税の申し込みが急増
「中国や韓国が買わないなら日本で消費しよう」「福島の漁業を少しでも支援したい。」、そんな声が広がっています。
福島県のいわき市では、『ふるさと納税が急増』していることがニュース記事で報じられています。
引用元:Yahoo!ニュース記事
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6473741
8月22日から27日までの期間は寄付の申し込みが4倍近くに増加し、寄付総額は1734万に達したそうです。
全体の9割近くが水産物への応援です。
「処理水の放出が始まる前に」というものではなく、「福島や漁業関係者を応援したい」という気持ちを持った人達による寄付だと私は信じています。
この寄付の増加に、いわき市役所や市長は以下のように述べています。
いわき市創生推進課 小川仁一さん
「福島の魚を食べて応援したい。福島の漁業を少しでも支援したい。漁業者のみなさん、どうか頑張ってくださいというような心温まるメッセージを多数いただいて寄付をいただいています」いわき市内田広之市長
引用元:テレビュー福島
「こういった応援がさらに広がっていただければ、福島県も漁業関係者をはじめ、様々な水産物を取り扱っている方々にとって励みになる」
私も今年の寄付残高を使って、ふるさと納税を利用していわき市に寄付しました。
300件以上のお礼の品があるから、好みのものは絶対あると思うよ。

もちろん、いわき市以外にも相馬市でも水産物のお礼の品を取り扱っています。
このような形で少しでも支援ができることで役に立てるのであれば私も嬉しい限りです。
中国でわざわざ水産物を購入してもらわなくても、国内で消費出来るので大丈夫です、と言いたいものです。
ふるさと納税サイトの紹介
ふるさと納税とは、生まれた故郷や応援したい自治体に寄付ができる制度です。
手続きをすると、寄付金総額のうち2,000円を超える部分については、所得税の還付や住民税の控除が受けられます。
1年間に行える寄付金の上限額はその人の所得や家族構成によって異なります。
例えば、寄付金上限10万円の人が、10万円を様々な市町村に寄付した場合、2千円を除いた9万8千円は所得税控除や翌年の市民税が減額されます。
そのため、寄付したことで市町村から「お礼の品」を貰うことが出来るので、その価値の総額が2,000円以上であればお得というわけです。
例えば、福島県いわき市に16,000円寄付することでサーモン1㎏(原産地:ノルウェー、加工品:いわき市)を貰うことが出来ます。
サーモン1キロを普通に市場で買ったら、4,000円はするので、かなりお得ですよね。
もし、福島県でふるさと納税を行いたい方は、以下のふるさとサイトから寄付を検討してみてください。
注文しなくても、サイトを覗いてみるだけでも楽しいよ。

リンク先:ふるさと納税サイト「さとふる」
https://www.satofull.jp/
リンク先:ふるさと納税サイト「ふるなび」
https://furunavi.jp/
リンク先:ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」
https://www.furusato-tax.jp/?header
処理水放出に反対されている方々に向けて
読売新聞社の全国世論調査(8/25~8/27)によると、処理水の海洋放出開始を「評価する」が57%で、「評価しない」の32%、「どちらともいえない」が11%だったようです。
一定数の賛成は得られていますが、やはり漁業関係者などの利害関係者や政治家などの反対は根強く残っているようです。
しかし、2011年の福島の事故からもう12年が経ちました。
処理水は100倍に希釈し、人体に影響が出ない国際基準を下回るレベルにまで薄めて放出しているので、国内外問わず騒ぎ立てすぎているように感じます。
メディアの報道を見ていると、特定の政治家が政治的な材料にするために利用して反対しているだけのようにも感じてしまいます。
また、海外では日本よりはるかに多いトリチウムを海洋放出しています。
「じゃあ福島の海の水を飲めるのか」という反対の声も聴かれますが、そもそも海の水なので飲めるものでもなく、発想自体がナンセンスです。
このように、いつまでも処理水のことを騒いでも、福島の復興に繋がりません。
もうそろそろ前を向いて、国益のため、福島復興のためにも新しいステップを踏み出しても良いのではないでしょうか。
この問題に関心がないっていうのも良くないよね。

中国の段ボール肉まん事件を思い出してほしい
中国は食の安全などを理由に、処理水の放出に過剰に反対しています。
しかし、中国は本当にそれだけ食に安全な国なのでしょうか。
2007年には、中国の北京市で製造販売されていた肉まんに段ボールが混入されていた、いわゆる「段ボール肉まん事件」が発生したこともあります。
その理由は肉の量のかさ増しですが、私はこの事件に非常にショックを受け、日本の食がどれだけ安全なのかを再認識したことを良く覚えています。
参照元:ウィキペディア(Wikipedia)段ボール肉まん
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%B5%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E8%82%89%E3%81%BE%E3%82%93
これ以外にも、2014年には、中国の食肉加工工場で使用期限をはるかに過ぎた古い肉を不正に混入していたことがスクープされたこともありました。
日本の食は世界と比べて非常に高いレベルで安全だということを認識しなければいけません。
国際原子力機関(IAEA)は処理水の安全性を認めている
処理水の安全性については、国際原子力機関(IAEA)も認めています。
国際原子力機関(IAEA)から、ALPS処理水の海洋放出について、国際安全基準に合致していること等を結論付ける「包括報告書」が2023年7月4日に公表されています。
また、IAEAは8月24日、希釈した処理水を独自に分析した結果、トリチウム濃度は「1リットル当たり1500ベクレルという基準値を大きく下回っている」とも発表しています。
処理水を放出した理由
福島第一原発の汚染水を浄化処理した処理水の量は、134万トン保管されていました。
「処理水」をそのまま海洋放出することが出来なかった理由は、「トリチウム」という放射性物質が含まれているためです。
物理的にタンク増築による貯蓄の限界が迫っていたこと、また改めて安全に海洋放出する準備が整ったため、タンク内の処理水を海水で薄めながら海洋放出を開始しました。
海洋放出をどのように行っているか、どこから放出するかなどについては、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
今回は、処理水に関して、「ふるさと納税」を使った福島を応援する動きについて紹介しました。
処理水に関して風評被害や中国の日本製品不買運動が広がっています。
処理水に賛同している方は、ふるさと納税や旅行など、個人個人で出来る範囲で応援していきましょう。
私も微力ながら頑張ります。