【巨人対阪神】歴代の年度別対戦成績まとめ。永遠のライバル、その実態は?

巨人でヘッドコーチなどを歴任した岡崎郁氏(62)が2023年8月26日にTV番組に出演し、巨人VS阪神の関係に持論を展開しました。

その発言は以下のとおりです。

岡崎氏「ジャイアンツが一番12球団で古くてタイガースが2番目だと思うんですね。ですから伝統の一戦と言われるのはしょうがないかなと思うんですけど、ライバルって言うのはちょっと違うんじゃないかなと」

引用元:スポニチ

発言を濁していますが、「巨人と阪神はライバルではない」ということです。

2023年ペナントレース終盤、巨人は阪神に大きく負け越し、阪神が1位独走状態で優勝に近づいています。

そんな中でこのTVニュースを見たので、「今の巨人では阪神のライバルになれない」という意味合いだと勘違いしてしまいました。

というわけで、今回は、プロ野球の読売ジャイアンツ(巨人)と阪神タイガースと歴代の対戦成績を調べてみました。

私は阪神ファンですが、巨人OBにそこまで言われるとね・・

巨人対阪神の年度別対戦成績(1936年-2023年)

巨人対阪神の歴代の戦績

読売ジャイアンツ(読売巨人)は、1934年に、後の巨人となる「大日本東京野球倶楽部」が創立され、現在に残る最古のチームです。

その翌年の1935年に、後の阪神タイガースとなる「大阪タイガース」が創立されました。

それでは、ともに伝統ある2球団の歴代の対戦成績を紹介します。

対戦成績表

下の表が1936年から2023年の9月13日終了時点までの対戦成績です。

「☆」のマークが付いている年は、巨人が勝ち越した年を表しています。

 試合数巨人阪神引分累積巨人監督阪神監督
1936春1010-1-1 藤本石本
1936秋42200-1 藤本石本
1937春853021藤本石本
1937秋7070-7-6 藤本石本
1938春5230-1-7 藤本石本
1938秋53201-6藤本石本
1939年12570-2-8 藤本石本
1940年139405-3藤本松本
1941年1293063藤本松本
1942年15105058藤本若林
1943年12561-17 中島若林
1944年7142-34 藤本若林
1946年15780-13 藤本・中島藤村
1947年175120-7-4 中島・三原若林
1948年209110-2-6 三原若林
1949年1912705-1三原若林
1950年20127154水原茂松木
1951年20119026水原茂松木
1952年201280410水原茂松木
1953年2616100616水原茂松木
1954年2616100622水原茂松木
1955年261691729水原円裕岸・藤村
1956年2614111332水原円裕藤村
1957年2614111335水原円裕藤村
1958年2613130035 水原円裕田中
1959年2613103338水原円裕田中
1960年261691745水原茂金田
1961年2615101550川上金田・藤本
1962年2812142-248 川上藤本
1963年2821701462川上藤本
1964年2815130264川上藤本
1965年2816111569川上藤本
1966年2619701281川上杉下・藤本
1967年2914123283川上藤本
1968年2614120285川上藤本
1969年2613112287川上後藤
1970年2612131-186 川上村山
1971年2612104288川上村山
1972年261682896川上村山
1973年2613112298川上金田
1974年2616828106川上金田
1975年269161-799 長嶋吉田
1976年26121042101長嶋吉田
1977年26131122103長嶋吉田
1978年26188010113長嶋後藤
1979年269170-8105 長嶋ブレイザー
1980年2615837112長嶋ブレイザー中西
1981年26151015117藤田中西
1982年26131033120藤田安藤統男
1983年26141024124藤田安藤統男
1984年2611123-1123 藤田安藤統夫
1985年2612131-1122 吉田
1986年26131122124吉田
1987年26188010134吉田
1988年26131211135村山
1989年26188010145藤田村山
1990年26206014159藤田中村
1991年26197012171藤田中村
1992年26151104175藤田中村
1993年26141202177長嶋中村
1994年26161006183長嶋中村
1995年26206014197長嶋中村
1996年26151104201長嶋藤田
1997年27141301202長嶋吉田
1998年27171007209長嶋吉田
1999年27171007216長嶋野村
2000年2718909225長嶋野村
2001年28151302227長嶋野村
2002年28151213230星野
2003年2810171-7223 星野
2004年2810171-7216 堀内岡田
2005年228140-6210 堀内岡田
2006年22111100210 岡田
2007年249141-5205 岡田
2008年24141004209岡田
2009年24111120209 真弓
2010年24121200209 真弓
2011年24111120209 真弓
2012年24155410219和田
2013年24121111220和田
2014年24131102222和田
2015年2516907229和田
2016年2515916235高橋金本
2017年25131023238高橋金本
2018年2516818246高橋金本
2019年25151005251矢野
2020年2416808259矢野
2021年259133-4255 矢野
2022年2510141-4251 矢野
2023年※235171-12239 岡田
過去累計2,0651,11487576239239   

2023年9月14日終了時点で、巨人対阪神の対戦成績は、巨人が1,114勝に対し、阪神が875勝で引き分けが76試合という結果です。

歴代の勝敗を合計すると、239試合巨人が勝ち越しているということです。

さらに、90回のペナントレースにおいて、巨人が勝ち越しした回数(☆)が62回なので、巨人が圧勝していることが分かりました。

特に阪神の1990年代(暗黒時代)の負け越しがやばい。悔しい・・。

勝敗差の累積グラフ

巨人は阪神に242試合勝ち越してしているわけですが、その推移をグラフにしてみました。

巨人対阪神の対戦成績(巨人勝ち越し数の推移グラフ)
巨人対阪神の対戦成績(巨人勝ち越し数の推移グラフ)

グラフから巨人は阪神に対して、着々と勝ち越し数を積み上げていることが分かります。

阪神ファンである私の肌感的には、2000年付近から巨人と互角の勝負が出来ているかと思っていましたが、そうでもなかったです・・・

しかし、燃える男・星野監督や名将・岡田監督が阪神の指揮をとっていた頃の2003年~2007年の期間は阪神が勝ち越しています。

2023年から岡田監督が再度監督に就任されたので、今後巨人の勝ち越し数を減らしていくかもしれませんね。

2023年は阪神の勝ち越しが決定!

優勝回数を比較

阪神と巨人の日本一優勝時の胴上げ写真

プロ野球は、1950年から現在のセ・リーグとパ・リーグの2リーグ制になりました。

次に、過去の阪神と巨人のリーグ優勝回数日本一の回数を比較してみましょう。

参考までに他の球団の優勝回数もランキング形式で掲載します。

リーグ優勝回数

まずは2022年末時点でのリーグ優勝回数のランキング表です。

やはり1位は巨人でダントツの38回、そして2番目に古い球団ながら阪神は5回と大きく引き離されています。

順位球団優勝回数
1巨人38
2広島9
2中日9
2ヤクルト9
5阪神5
6DeNA 2

死ぬまでに阪神の優勝、何回見れるのかな・・

日本一優勝回数

続いて、日本一の回数のランキング表です。

こちらも1位は巨人でダントツの22回阪神は1回と大きく引き離されています。

順位球団優勝回数
1巨人22
2西武13
3ソフトバンク11
4ヤクルト6
4オリックス6
6ロッテ4
7日本ハム3
7広島3
9中日2
10DeNA 2
11阪神1
11楽天1

2位の西武は1986年からの黄金期に日本一に何度もなっているので、やはりイメージ通りの順位でした。

阪神は、1985年(当時・吉田監督)以来、日本一から遠ざかっていて、約40年近く日本一の優勝経験を味わっていません。

一方、巨人は2012年(当時・原監督)の優勝から、10年以上優勝を逃している状況です。

巨人も長い間、優勝逃しているんだね。

永遠のライバルと言われる理由

伝統の一戦の2023年の共通ビジュアル

2023年、阪神と巨人は共同プロジェクト「伝統の一戦」の今季の共通ビジュアルを上の画像のとおり発表しました。

「伝統の一戦」「ライバル」ということを両球団とも意識していることが良く分かります。

ただ、残念ながら、対戦成績では、巨人が阪神に圧勝しています。

では、どうして「永遠のライバル」という表現が使われるのか。

そのヒントは、2球団のリーグの順位の回数(2022年終了時点)を比較してみると分かります。

巨人阪神
1位38回5回
2位12回21回
3位14回16回
4位6回14回
5位2回5回
6位1回12回

阪神は2位が21回と最も多く、「2位の常連」といった成績です。

巨人は1位が38回と最も多く、「1位の常連」という成績です。

つまり、『巨人のリーグ優勝に立ちふさがるのは阪神』が多かったことが想像できます。

勝手な私の推測ですが、このような歴史上の背景から「永遠のライバル」と呼ばれるようになったのではないでしょうか。

まとめ

今回は、プロ野球の巨人VS阪神の歴代の年度別対戦成績を紹介しました。

岡崎郁氏がTV番組で言うように、対戦成績や優勝回数だけで見ると「巨人と阪神はライバルではない」のかもしれません。

しかし、最も歴史ある「巨人」とその翌年に創立された「阪神」ですので、間違いなく「伝統の一戦」です。

2球団の歴史を感じながら、野球観戦するとより一層面白いかもしれませんね。